Ⅲ.常呂川 から 海 へ

サイエンスクラブの常呂川の水質調査にでかけたとき,

河川周辺のごみが気になる時があります。


風で飛んできた(と思われる)レジ袋

ペットボトルやタバコの吸い殻がまとまって落ちていたり,

焼き肉網と炭の燃えかす,発泡トレイ,ペットボトルが放置されていることもありました。

こういうことをする人に限って自宅の庭に焼き肉網を置いていかれたら頭から湯気が上がるのではないかと思いますが...。


捨てられたプラごみはこの後どうなるのか。


ペットボトルの素材であるPET(ポリエチレンテレフタラート)や発泡スチロールは自然分解されにくい。というか,ほとんど分解されない。

だから常呂川の流れにのって

やがてオホーツク海に流れ込みます。


自然分解されずとも,

石にこすられたり,紫外線で劣化したりしながら細かくなる。

プランクトンの体内に取り込まれるくらい細かくなります。


細かくなったプラスチック(PETや発泡スチロールなど)はマイクロプラスチックとよばれます。

PETは水中の汚染物質を吸着し,生物の体内に取り込まれます。


マイクロプラスチックは,国境を越えた環境問題。

この問題は,私たちが気をつけることで防ぐことができます。



Our Oceans: A Plastic Soup - State of the Planet - Columbia University




Kitami Hokuto High School Science Club

北海道北見北斗高校サイエンスクラブのホームページ。 個人研究に力を注ぎつつ,置戸町・訓子府町・北見市を流れる常呂川をメインフィールドに調査を実施。 環境保全に取り組む Glocal Action Project 展開中!