「水ミーティング」の最後に,GAPプロジェクトリーダー 佐々木紅映(北見北斗高等学校3年)が発表したグローカルアクション宣言の全文を掲載いたします。
常呂川や世界の水の事情を知ることが常呂川を大切にしようという気持ちを育み,その気持ちが地球に生きる人たちを慮る行動につながります。
グローカルアクション宣言,お読みください。
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まずこの場をお借りして、私たちグローカルアクションプロジェクトはたくさんの人々に支えられて、このような水ミーティングを開催することができました。 心より感謝申し上げます。
人は水がないと生きられません。
今、世界では、水資源の枯渇により、また、水を浄化する設備が整っておらず、死にゆく人々がいます。生活できない人がいます。
私たちは毎日のどの渇きを我慢することなくきれいな水で、皿を洗い、車を洗い、体を洗い、水を浴びながら生きています。
けれど、その水を、水の少ない地域へ持っていくことは困難です。運ぶのに多額のお金が必要であり、多量の水を運ぶことは現実的ではないからです。
私たちが一回お風呂に入るのを我慢すると十人分の一日の生活水をまかなえるけれど、それはただの空論です。実際には、何にも変わらない。十人の苦しみを和らげることにはならない。
では、私たちはどうしたらよいのでしょうか。
すごく考えました。
グローカルアクションプロジェクトが発足したのは2015年ですが、発足時からずっと考えていました。そして、一つの提案として水ミーティングを開催しました。
私たちの蛇口から出てくる水は、どこを、どのようにしてここまで来て、そしてどこへ流れてゆくのでしょうか。最も身近にある水をまずは知らなければなりません。
北見市を流れる常呂川。
蛇口をひねって水を飲むことで常呂川は私の体を流れます。
私だけでない、ウグイやヤマメ、柏の木、その他の生き物の体をも流れます。
北見市の生きるものの生命を支える常呂川、その常呂川に大きく貢献している方の講演を聞くことで、水を大切にしようという気持ちが芽生えると思います。 身近に感じることができると思います。
また、今、世界ではどのようなことが起こっているのでしょうか。
ローカルな地域にいるとわからないです。
けれど、実際にザンビアや海へ行き、活動している方の話を聞くことができ、新たな発見、驚き、客観的に見る力がつくと思います。
世界に目を向け、地元ここオホーツクで活動する、つまり、グローバルな視点をもち、ローカルで活動するグローカルアクションプロジェクトをここに宣言します。
平成29年7月16日
北海道北見北斗高等学校サイエンスクラブ グローカルアクションプロジェクト
リーダー 佐々木紅映
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